(新)外国で日本語を教える方法  その41 第7課単元2「もの」と「ひと」の概念形成

日本語の指導法
(新)外国で日本語を教える方法  その41 第7課単元2「もの」と「ひと」の概念形成
[内容]1.絵カードの分類2.学生が絵カードの名称を知らない場合の対応①Aの展開(なに?→どんな?)②Bの展開(どんな?→なに?)3.「もの」と「ひと」の概念形成佐藤:この動画の内容は以前作った動画の続きです。タイトルは「外国で日本語を教え...
[内容]
1.絵カードの分類
2.学生が絵カードの名称を知らない場合の対応
①Aの展開(なに?→どんな?)
②Bの展開(どんな?→なに?)
3.「もの」と「ひと」の概念形成

佐藤:この動画の内容は以前作った動画の続きです。タイトルは「外国で日本語を教える方法 その7 第7課 絵カードを「大きい言葉」でまとめる」よ。これを第7課単元1としてください。
そして、今回の動画の内容が、第7課単元2になるわ。
最初に、手持ちの絵カードすべてを机の上に並べ、絵カードを使った「かるた取りゲーム」を行います。

1.絵カードの分類

学習者は二人ずつ前に出て、「なに」、「どんな」、「しゅるい」の質問と答えの問答をし、絵カードを分類しながら貼っていく活動を行います。
せんせい:では、キムさん、しつもん。リーさん、こたえ。
キム:これは なんですか?
リー:それは ぱんです。
キム:はい、そうです。これは ぱんです。では、「どんな」ものですか?
リー:「ぱん」は 「たべるもの」です。
キム:はい、そうです。「ぱん」は 「たべるもの」です。では、「ぱん」は どんな しゅるいですか?
リー:「ぱん」は 「たべるもの」の しゅるいです。
キム:はい、そうです。「ぱん」は 「たべるもの」の しゅるいです。

2.学生が絵カードの名称を知らない場合の対応
学生が「ブドウ」など個別概念語の名称をすでに知っている場合、次の「どんなものですか」という質問で、同一概念語の答えを得ます。つまり、①Aの展開です。
しかし、学生が「ブドウ」など個別概念語の名称を知らない場合、教師は個別概念語の上位概念である同一概念語に立ち戻る必要があります。つまり、「②Bの展開」です。
ここで、教師は、「これはどんなものですか」と問いかけ、学生の「たべるものです」という答えを得ます。次に、学生から教師に質問をさせて、「ブドウ」などの個別概念語を教えます。

①Aの展開(なに?→どんな?)

佐藤:これは なんですか?
学生:…。
佐藤:これは、ぶ・ど・う です。ぶどう。いっしょに。
学生:ぶどう。
佐藤:はい、そうです。これは ぶどうです。では、これは どんなものですか?
学生:たべるものです。
佐藤:はい、そうです。これはぶどうです。これはたべるものです。これはぶどうで、たべるものです。

②Bの展開(どんな?→なに?)

佐藤:これは なんですか?
学生:…。
佐藤:では、これはのむものですか?たべるものですか?みんな、いっしょに。
学生:それは たべるものです。
佐藤:はい、そうです。これは たべるものです。では、キムさん、しつもん。せんせい、こたえ。「なに」。どうぞ。
キム:それは、なんですか?
佐藤:これは、ぶ ど う です。ブドウ。どうぞ。
キム:ブドウ。
佐藤:では、これはなんですか?
キム:それは、ブドウです。
佐藤:はい、そうです。これは、ブドウです。これは たべるもので ブドウです。
これはブドウで、たべるもののしゅるいです。

3.「もの」と「ひと」の概念形成

佐藤:ぱんと びーると じどうしゃは「もの」ですか?こたえ、いっしょに。
学生:ぱんと びーると じどうしゃは「もの」です。
佐藤:はい、そうです。「もの」です。では、リーさんも、ものですか?
学生:いいえ、リーさんは ものではありません。
佐藤:はい、そうです。リーさんは に ん げ ん です。にんげん いっしょに。
学生:にんげん。
佐藤:はい、そうです。では、キムさん。あなたも にんげんですか?
キム:はい、そうです。わたしも にんげんです。
佐藤:では、それは なんですか?
キム:これは、おちゃ です。
佐藤:では、おちゃも にんげんですか?
キム:いいえ、おちゃは にんげんでは ありません。
佐藤:では、おちゃは どんなものですか?こたえ、いっしょに。
学生:おちゃは のむものです。
佐藤:おちゃは ものですか?にんげんですか?
学生:おちゃは ものです。
佐藤:はい。では、おちゃは もので、たべるものですか?のむものですか?
学生:おちゃは もので、のむものです。
佐藤:これは にんげんですか?いっしょに。(とけいを示す)
学生:いいえ、それは にんげんではありません。
佐藤:では、これはなんですか?
学生:それは、ものです。
佐藤:はい、そうです。では、これは もので、たべるものですか?
学生:いいえ、それは「もの」で、「たべるもの」ではありません。
佐藤:では、これは もので、どんなもの?
学生:それは、「もの」で、「つかうもの」です。
佐藤:はい、そうです。では、これはつかうもので、きくものですか?みるものですか?
学生:それは、つかうもので、みるものです。
佐藤:はい、そうです。とけいは ここに あります。では、せんせいも ものですか?
学生:いいえ、せんせいは ものではありません。
佐藤:じゃあ、なんですか?
学生:せんせいは、にんげんです。
佐藤:はい、にんげんは「いる」ですか?「ある」ですか?
学生:にんげんは、いるです。
佐藤:はい、そうです。せんせいは、ここに「います」。

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