(新)外国で日本語を教える方法 その27 第1課 単元3「自己紹介の仕方」

日本語の指導法
(新)外国で日本語を教える方法 その27 第1課 単元3「自己紹介の仕方」
[内容]1.名前の提示方法2.4つの基本文型の「物」「人」の対比 3.自己紹介の仕方4.名刺交換の仕方佐藤:「4つの質問と答えの仕方」を練習した後、名刺を使った自己紹介を行うといいわね。キム:最初の頃って、お互いに知らない人ばかりだから、ち...
[目次]
1.名前の提示方法
2.4つの基本文型の「物」「人」の対比
3.自己紹介の仕方
4.名刺交換の仕方

佐藤:「4つの質問と答えの仕方」を練習した後、名刺を使った自己紹介を行うといいわね。
キム:最初の頃って、お互いに知らない人ばかりだから、ちょっと緊張しますし。
リー:私も、緊張しました。

佐藤:そうなの?そして、これが今回授業で使うスクリーン図ね。
リー:赤い矢印は何ですか?
佐藤:これは丁寧さの度合いなの。「だれ」の丁寧の形が「どなた」でしょ?インド人は映画が通じるので。politeness 0%、100%って説明したら、「オー」とか言って理解したわ。
自己紹介の単元で重要なことは、「物」領域で使った4つの質問の答えの仕方が、「人」領域でも使えることなの。そのとき、「なに」の疑問詞が、「だれ」へと変わることも理解させたいわね。
キム:まだ、日本語があまりわからない段階での説明が難しそうですね。
佐藤:そのときは、先ほどのポライトネスのことばのように、英語での説明も仕方ないわね。だけど、いざとなったら、ポケトークがあるから。
リー:なんですか、「ポケトーク」って。
佐藤:わたしは、授業中よく使っていたわ。学生から、「この例文の意味がわからないんですが」と質問を受けたとき、これを取りだし、相手の母国語で聞かせるの。ミャンマー語とかインドネシア語、ベンガル語などにも対応しているし、随分と重宝したわ。

1.名前の提示方法

はじめに、教師は4つの文型を使って、名前の提示を行います。
佐藤:これは なんですか。
学生:「さ」です。
佐藤:はい、そうです。これは 「さ」です。
それでは これは 「た」ですか、「と」ですか。
学生:「と」です。
佐藤:はい、そうです。これは 「と」です。では、これは 「く」ですか。
学生:いいえ、「く」じゃありません。
佐藤:では、なんですか。
学生:「う」です。
佐藤:はい、そうです。これは 「う」です。

教師はホワイトボードにひらがなカードを3枚提示し、緑色の丸で囲む。

佐藤:では、これは なんですか。
学生:「さとう」です。
佐藤:はい、そうです。これは 「さとう」です。
わたしは 「さとう」です。どうぞよろしく。
そして、教師はおじぎをします。

2.4つの基本文型の「物」「人」の対比

「もの」の疑問詞は、「なに」で、人の疑問詞は「だれ」です。「これは なんですか」「えんぴつです。」は、「あなたは だれですか。」「きむです。」とおなじです
「だれ」と「どなた」はおなじです。「どなた」は「だれ」の「ていねいなことば」です。

3.自己紹介の仕方

教師は、授業開始前に準備したネームカードを学習者に渡します。ネームカードに 学習者の名前を母国語表記して、ひらがな・カタカナで「ふりがな」を振ります。国旗もあるとわかりやすくていいです。そして、学習者の前で、教師は自己紹介の仕方を実演します。
佐藤:リーさん、ここにきなさい。
あなたは リーです。
あなたは リーさんです。
わたしは さとうです。どうぞ よろしく。(おじぎする)
あなたは どなたですか?
リー:わたしは リーです。どうぞ よろしく。(おじぎをする。)

このあと、学習者同士で、配布した名刺を使って、お互いに自己紹介をさせます。

4.名刺交換の仕方

佐藤:これは 名刺です。名刺、いっしょに。
学習者:めいし。
佐藤:キムさん、前に来なさい。わたしは 佐藤です。どうぞ よろしく。
(名刺 を さしだしながら)
どうぞ よろしく。
キム:わたしは キムです。
佐藤:どうぞ よろしく。
キム:どうぞ、よろしく。
日本では、名刺交換での時、相手の名刺を片手で受け取らず、かならず両手で受け取る、とか「どうぞ、よろしくお願いします」といって、お辞儀をするなど、いろいろな注意点があります。
その場合、たとえば、『みんなの日本語』第1課の会話の動画教材とか、ほかのユーチューブの自己紹介、名刺交換のやり方の動画教材を見せることもいいでしょう。そして、細かい説明は、ポケトークなどを利用するのもいいでしょう。

 

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