外国で日本語を教える その1 第1課①「あいうえお」の教え方

日本語の指導法
外国で日本語教える方法 その1
第1課①「あいうえお」の教え方1.教材の準備2.学習者に口型を見せる3.教師の模範発声4.教師のみの発声。「これは~です。」5.教師はホワイトボードに向かって自問自答をします6.学習者に振り返り、発話します。7.まとめ私のチャンネルのアドレ...
1.教材の準備
2.学習者に口型を見せる
3.教師の模範発声
4.教師のみの発声。「これは~です。」
5.教師はホワイトボードに向かって自問自答をします
6.学習者に振り返り、発話します。
7.まとめ

リー:先生は、最初インドで日本語教師を始めたんですか。
佐藤:そうなの。
リー:この前、伺ったときは、先生のほかに日本人が一人もいなくて、相手がインド人で、全く日本語のわからなかったとか、教材も全くなかったとか。
キム:だけど、なぜ教材がまったくなかったんですか。
佐藤:それまで、あまり海外に荷物を送った経験がなくて、船便で出したのがそもそもの間違いでした。だけど、届くのに4か月もかかるなんてだれに言ってくれなかったし。
キム:大変でしたね。
佐藤:ええ、大変でした。それでは、せっかくの機会ですから、お話しするわね。
まったく日本語の通じないアウェーの国で、日本語を教えることになったとしたら、しかも学生はまったくのビギナーなの。キムさんだったら、どうする。
キム:困ってしまいますね。
佐藤:そうね。だけどこれから話す方法で教えれば、きっとうまくいくと思うわ。外国で始めて教えることになった先生は、ぜひこの動画を参考にしてね。
リー:日本国内の日本語学校に勤める先生は、どうするんですか。
佐藤:まず学校のカリキュラム通りに教えてください。そして、時間が余ったときにこの方法を試すと、授業が盛り上がっていいわね。
では、最初は、「あいうえお」の教え方ね。

1.教材の準備

名簿とか、学生の机の上に置く名札、「ひらがな文字カード」は、事前に準備しておきます。名札については、以前の動画で紹介しました。文字カードは、裏面にマグネットを貼り付け、ホワイトボードに貼ることができるものを作りましょう。

2.学習者に口型を見せる

このとき、教師は口型を見せるだけで、発声はしません。教師は学習者全員に口型を見せます。どの学生が反応がいいのか、観察し、後で学習者発声の時に、指名します。
せんせい:「あ」。
せんせい:「い」。
せんせい:「う」。
せんせい:「え」。
せんせい:「お」。

3.教師の模範発声

せんせい:「あ」。
せんせい:「い」。
せんせい:「う」。
せんせい:「え」。
せんせい:「お」。「いっしょに。」
せんせい+学生:「あ」。
せんせい+学生:「い」。
せんせい+学生:「う」。
せんせい+学生:「え」。
せんせい+学生:「お」。「うん。」
全員コーラスとして、大きな声が出ているか見ます。

4.教師のみの発声。「これは~です。」

教師は、ホワイトボードに横線を一本引き、「あ」から「お」までのカードを貼ります。そして、発声します。「これは」のとき、カードを指さしします。
このとき、振り向いて「いっしょに」をやっては駄目です。なぜかというと、学習者
の発声が「これは『あ』です。」になってしまうからです。
せんせい:これは 「あ」です。
せんせい:これは 「い」です。
せんせい:これは 「う」です。
せんせい:これは 「え」です。
せんせい:これは 「お」です。

5.教師はホワイトボードに向かって自問自答をします

教師は、肩から相手にぽーんと腕を出しながら」「しつもん」といいます。また、逆に伸ばした腕を肩に戻しながら、「こたえ」といいます。この一連の動作と発声を「あ」から「お」まで繰り返します。

せんせい:しつもん。これは。なんですか。
こたえ。「あ」です。
「あ」です。
せんせい:しつもん。これは。なんですか。
こたえ。「い」です。
せんせい:しつもん。これは。なんですか。
こたえ。「う」です。
「あ」です。
せんせい:しつもん。これは。なんですか。
こたえ。「え」です。
せんせい:しつもん。これは。なんですか。
こたえ。「お」です。

6.学習者に振り返り、発話します。

教師は、このとき初めて学習者の方に振り返り、発話します。

せんせい:では、しつもん。これはなんですか。こたえ、いっしょに。
がくせい:「あ」です。
せんせい:はい、そうです。これは「あ」です。では、しつもん。これはなんですか。こたえ、いっしょに。
がくせい:「い」です。
がくせい:はい、そうです。これは「い」です。では、しつもん。これはなんですか。こたえ、いっしょに。
がくせい:「う」です。
せんせい:はい、そうです。これは「う」です。では、しつもん。これはなんですか。こたえ、いっしょに。
がくせい:「え」です
せんせい:はい、そうです。これは「え」です。では、しつもん。これはなんですか。こたえ、いっしょに。
がくせい:「お」です
がくせい:はい、そうです。これは「お」です。

このあと、教師は「あ」から「お」までを、ランダムに質問します。

7.まとめ

教師は、まとめに「あ」から「お」までを続けて発声します。

せんせい:「あ・い・う・え・お。いっしょに。」
がくせい:「あ・い・う・え・お」
せんせい:「もういちど、いっしょに。」
がくせい:「あ・い・う・え・お」

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