学習者をJLPTに合格させるにはどうしたらいいか(その2)語彙辞典の自作

日本語教材の作り方

要約

日本語教師は語彙指導の前にまず語彙辞典を自作する必要がある。今回は、この語彙辞典の自作手順について説明する。
①参考書をスキャンし、デジタルデータ化する。
② ①のデータをテキストファイル化する。
③ エクセルで、索引(見出し語)を五十音順に配列する。
④ プリントアウトし、製本する。
この語彙辞典で、語彙指導の資料作りがとても楽になる。語彙の接続、例文、使い方など、どの参考書に載っているのか一目瞭然に分かるので。

 

1.理解語彙が少ない学生

日曜日の昼下がりキムさんとリーさんは元日本語教師の佐藤先生とお茶を飲んでいます。(学生たちの笑い声)

せんせい:それでね、大体の日本語学校は一時間目に語彙指導するでしょう?今日はその語彙指導の仕方について話すわね。ちょっと、教師向けの話だけど。JLPT試験に受からない原因はきっと学生の語彙数が少ないからだわ。

キム:わたしも語彙の少なさは、感じています。読解問題で、キーワードとなる言葉が理解できなくて、致命的でした。

2.参考書をデジタル化する

せんせい:日本語教師は語彙指導の前にまず語彙辞典を自作する必要があるの。ちょっとこの表を見てくれる。これは私が作った語彙辞典の表紙なんだけど。私はこの語彙辞典を作るために、17冊の参考書を用意したわ。
キム:だけど、この本でどうやって語彙辞典を作るんですか。
せんせい:まず、すべての参考書をスキャンして、デジタル化するの。そうすれば、後々教材として使いやすいでしょう。私の場合は、スキャンスナップを使ったけど。

3.索引を作る

せんせい:例えば、リストの7番目の『どんなときに使う日本語 日本語語彙学習辞典』っていうのがあるでしょう。語彙辞典として、とてもいい本なんだけど一つ問題があるのよね。
キム:何ですか。
せんせい:索引がないのよ。だから、デジタル化の後、私は全部の教科書に索引を用意することから始めました。それが手間でした。
リー:しかし、どうやって索引を作るんですか。
せんせい:デジタル化の後、その画像をテキストファイルに変換する必要があるの。わたしは『読取革命』を使いました。
そして、参考書の索引のページだけピックアップして、エクセルで五十音順に並べて辞典を作ったの。その結果が、このページね。私は、この方法で文型辞典も作りました。

キム:結構手間ですね。
せんせい:そうなのよ。だから、普段の土・日はほとんどこうした資料作りでつぶれていたわ。だけど、この語彙辞典のおかげで、一時間目の語彙指導の資料作りがとても楽になったわ。語彙の接続、例文、使い方など、どの参考書に載っているのか一目瞭然に分かるから。

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