外国で日本語を教える方法 その9 第9課 会話力を高める『動詞文文型表』

日本語の指導法
外国で日本語を教える方法 その9 第9課 会話力を高める『動詞文文型表』
1.動詞文文型表とは2.「パン」は「飲むもの」ですか?3.疑問詞の展開4.『動詞文文型表』への記入1.動詞文文型表とは佐藤:今回のテーマは、会話力を高める『動詞文文型表』なの。キム:『動詞文文型表』って、なんですか。佐藤:説明するわね。これ...

 

1.動詞文文型表とは
2.「パン」は「飲むもの」ですか?
3.疑問詞の展開
4.『動詞文文型表』への記入

 

1.動詞文文型表とは

佐藤:今回のテーマは、会話力を高める『動詞文文型表』なの。
キム:『動詞文文型表』って、なんですか。
佐藤:説明するわね。これは、『みんなの日本語』の目次だけど、脇に概念語を書いたわ。これを見ると、4課までで日本語文の基本的なところは、「数」以外はすべて出きったといえるの。
リー:どういう意味ですか。
佐藤:この図を見てくれる。 これが『動詞文文型表』で、概念語に対応する疑問詞を書き加えた物なの。この疑問詞に答えていくと,日本語文が自然にできるのよ。例を挙げるわね。
第4課終了した段階で、すでに学生は動詞文を作り出せる力があるわけ。また,動詞文文型表は助詞の勉強をするにも便利だわ。この『動詞文文型表』を活用すれば、学習者は日本語の文構造を理解でき、自由に文を産出する能力を身につけることができるの。
教室では、教室の ホワイトボードの脇にこうした『動詞文文型表』を掲示して、教師は、日直の学生に昨日の行動について質問し、『動詞文文型表』パネルに書かせてから、発表させる指導をしてはどうかしら。
キム:いい考えですね。

2.「パン」は「飲むもの」ですか?

せんせい:(パンを提示して)質問します。
これは、「キャンディー」ですか、「アイスクリーム」ですか。
がくせい:いいえ、それは「キャンディー」でも、「アイスクリーム」でもありません。
せんせい:では、なんですか。みんないっしょに。
がくせい:それは「パン」です。
せんせい:はい、そうです。これは「パン」です。
では、「パン」は「飲むもの」ですか。
がくせい:いいえ、「パン」は「飲むもの」ではありません。
せんせい:では、「どんなもの」ですか。みんな、いっしょに。
がくせい:「パン」は「食べる物」です。
せんせい:はい、そうです。「パン」は「食べる物」です。

3.疑問詞の展開

せんせい:では、みなさんにしつもんします。
「ひと」のしつもんはなんですか。
がくせい:「ひと」のしつもんは「だれ」です。
せんせい:はい、そうです。「ひと」のしつもんは「だれ」です。それでは「もの」はなんですか。
がくせい:「もの」のしつもんは「なに」です。
せんせい:はい、そうです。「もの」のしつもんは「なに」です。それでは「ところ」の「しつもん」はなんですか。
がくせい:「ところ」のしつもんは「どこ」です。
がくせい:「とき」のしつもんは「いつ」です。
せんせい:はい、そうです。「とき」のしつもんは「いつ」です。それでは「かず」の「しつもん」はなんですか。
がくせい:「かず」のしつもんは「いくつ」です。
せんせい:はい、そうです。「かず」のしつもんは「いくつ」です。それでは「こうどう」の「しつもん」はなんですか。
がくせい:「こうどう」のしつもんは「どうする」です。
せんせい:はい、そうです。「こうどう」のしつもんは「どうする」です。

4.『動詞文文型表』への記入

せんせい:「わたし」は 「パン」を「たべます」。
「わたし」は 「パン」を「どう」しましたか。リーさん。
リー:「パン」を「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「わたし」が 「パン」を「食べました」
では、「だれ」が「食べました」か。キムさん。
キム:「せんせい」が 「パン」を 「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「せんせい」が 「パン」を「食べました」。
では、「なに」を 「食べました」か。みんな、いっしょに。
がくせい:「パン」を「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「せんせい」が「パン」を「食べました」では、「どこ」で「食べました」か?みんな、いっしょに。
がくせい:「教室」で「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「教室」で「食べました」。では、「いつ」「食べました」か。みんな、いっしょに。
がくせい:「いま」「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「いま」「食べました」。では、「いくつ」「食べました」か。みんな、いっしょに。
がくせい:「ひとつ」「食べました」。
せんせい:はい、そうです。「ひとつ」「食べました」。では、成文答え、どうぞ。
がくせい:「せんせい」が「パン」を「教室で」「いま」「一つ」「食べました」。
せんせい:では、リーさん。前にきて成文を書きなさい。
せんせい:はい、そうです。「せんせい」が「パン」を「教室で」「いま」「ひとつ」「食べました。」
ここでのポイントは、「行動」以外の、「人」、「物」、「所」、「数」、「時」の順序は自由に変えられることです。『動詞文文型表』により、外国人である学習者は、日本語文の構造が頭の中に入り、日常自由に文を産出できるようになります。
たとえば、教室では、教師は、日直の学生に昨日の行動について質問し、「動詞文文型表」 パネルに書かせてから、発表させる指導をしてはどうでしょうか。

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